五条院凌
初のクラシックアルバムリリース決定、GOJOSSIC

五条院凌さん、本日はお忙しい中、お時間をいただき誠にありがとうございます。
今回初のクラシックアルバム発売、そして公式楽譜発売記念としてココミュで独占インタビューをさせていただきます。
初めて五条院さんを拝見したのはTikTokなのですが、華麗なパフォーマンスに本当に引き込まれました。貴族のような振る舞い、豊かな表情、そして独特な口調まで五条院さんが持つ特別な魅力に一瞬で引き込まれました。
自作曲からポップス、クラシックに至るまでジャンルを問わない卓越した演奏テクニックはすでにテレビなどの番組でも証明されてますが、特に感動したのは、フジテレビの『TEPPEN2022』で満場一致の優勝をされたこと。そんな五条院さんが来たる 2025 年 10 月 1 日(水)にクラシックアルバム『GOJOSSIC』をリリースし、収録曲を披露するコンサートまで開催するとのことで、ファンとしてとても期待しています。
今回のアルバムとコンサートを通して、クラシックというジャンルの中で五条院凌さんならではの唯一無二の芸術世界がどのように輝くのか、ワクワクしています。
そして本日は、五条院凌さんの音楽と人生について、インタビューできることをとても嬉しく思います。

ココミュ : まず最初の質問です。「五条院凌」というお名前とキャラクターはどのように誕生したのでしょうか?貴族的なコンセプトや、独特の口調がファンに強い印象を与えていますが、これは意図していたものなのか、それとも自然なものなのか気になります。
五条院凌 : 「五条院凌」は、退屈な現代に我慢できなくなった「叫び」が生まれた瞬間のお名前でございます。
人々が正しさや常識というお仮面を被り、感情やお美しさすら抑え込むこの時代に、わたくしの中で長らくくすぶっていたお炎が、ある日突然、お爆発しました。
名乗ったというより、「目覚めた」という表現のほうが正しいかもしれません。
「五条院凌」はおキャラではなく、ずっと心の奥底に眠っていたわたくしの本性。その名を口にしたとき、はじめて自分のお魂が自由になったと感じました。
お貴族のような振る舞いや、「お」を多用する話し方も、決して作ったものではなく、わたくしの内側から自然に溢れ出た表現でございます。
それはつまり、わたくしが「わたくしである」ということを隠さず生きていくための手段だったのかもしれません。
ココミュ : 「目覚めた」その貴重な本性を語っていただけたので、次は音楽的な経歴について聞かせてください。幼い頃からクラシックピアノやバレエを学ばれ、音楽大学もご卒業されたと伺いました。TikTok やYoutube を通じて人気を得るまでには、どのような経緯があったのでしょうか?
また、 TikTok などを始めたきっかけは何でしたか?
五条院凌 : わたくしは、おクラシックの檻の中で育ちました。おバレエとおピアノに囲まれて、お上品であることを求められ、静かに、正しく、美しく在るよう育てられました。でも、心のどこかでずっと叫んでいたのです。「お行儀のよさだけでは、お命が苦しい」と。
TikTokは、その叫びが、象牙の塔の窓を突き破って飛び出した瞬間でした。
本来ならば、おクラシックというおジャンルからそんな場所へ降りることは格が下がるとされるかもしれません。でも、わたくしにはむしろ、飛び降りることこそが救いでした。
退屈な壁に自ら穴をあけ、自分の音を響かせる。
その第一歩が、おスマートフォンのおレンズ越しの世界だったのです。おクラシックの檻で育ちましたが、その檻の鍵を自分で折りました。
お TikTok は、象牙の塔から飛び降りたお快楽でございました。

ココミュ : TikTokの存在でこうして五条院さんに出会えたのは現代技術に感謝しかないですね。また、五条院さんのステージ演出は本当に多彩だなと感じています。コンサートではクラシックスタイルの演奏と、華やかな映像演出を活かしたエンターテインメント性の高いパフォーマンスを披露されていると伺いました。この相反する二つのスタイルを共存させている理由、そしてそれぞれのステージで観客にどのような体験を届けたいとお考えなのか、教えてください。
五条院凌 : 「おクラシックには静けさが似合う」「エンタメは騒がしいだけ」そうやって世界を二分するのは、退屈の極みではなくって……?
わたくしのおステージでは、おショパン様とおスモーク、おベートーヴェン様とおレーザーが手を取り合うのです。
その組み合わせが「正しい」かどうかではなく、観る方のお心を震わせるかどうか、それだけが基準。
わたくしの音楽とは、「予想不可能のお連続」だと思っております。
ココミュ : おっしゃる通り線を引くことだけが基準ではないですよね。では次に、多くの方が楽しみにしているクラシックアルバムについても伺わせてください。今回のアルバムは、五条院さんにとってどのような意味を持ち、このアルバムを通してファンにどんなメッセージを届けたいと思っていらっしゃいますか?
収録曲の中で唯一、聖歌『アヴェ・マリア』をピアノ用に編曲されたと伺いました。装飾音を抑え、音響的にすっきりとまとめられたと聞いていますが、五条院さんならではのアレンジによってどのような新たな命を吹き込もうとされたのかも気になります。
五条院凌 : 「このおアルバムは、「お上品ぶった全集」ではございません。むしろ、「お行儀のいいおクラシック」へのお反逆です。
おクラシックという格式に押し込められたわたくしが、その枠を中から割って、優雅に過激に飛び出した証。それが『GOJOSSIC』という作品名に込められたお精神です。
『アヴェ・おマリア』については、あまりにもお神聖なお旋律ゆえ、逆に余計なお飾りをつけると無礼になると感じました。
音を足すのではなく、削る勇気こそがお美しさへの礼儀。沈黙のなかに響く“芯”の部分を、どうしても大切にしたかったのです。
編曲 五条院凌 - Ave Maria
ココミュ: ここだけでしか手に入るらない『アヴェ・マリア』をぜひ楽譜でも感じてほしいです。またTikTok を通して人気となり、今回このようにクラシックアルバムをリリースされましたが、こうした経歴はクラシック音楽への向き合い方やアプローチにどのような影響を与えていると思いますか?また、大衆性を意識しながらもクラシック音楽の本質を守るために、どのような工夫や葛藤があったかもぜひお聞かせください
五条院凌 : わたくしは、「おクラシックの正しさ」と「おSNSの軽やかさ」、そのどちらにも媚びることなく、両方を噛み砕いて飲み込んだ存在です。「聴かせたい」と「届かせたい」は似て非なるもの。
どれだけ高貴でも届かなければ意味がない。
わたくしは常に、「おクラシックを遠い音楽にはしたくない」と願っております。 だからこそ、形式と自由、伝統と革新、そのはざまで踊るように音を紡ぐのです。
編曲 五条院凌 - おクラシックメドレー
ココミュ : 今回のクラシックアルバムの美しい旋律が楽譜としても発売されると知り、ファンの皆さんもとても喜んでいると思います。特に、我々の楽譜プラットフォーム「ココミュ」とのコラボで楽譜を販売し、コンサート来場者には特別なプロモーションさせていただきます。五条院さんにとって楽譜とは、演奏の記録以上にどのような意味を持つとお考えですか?また、楽譜を通じて、ファンにどのような音楽的な共感やインスピレーションを届けたいとお考えですか?
五条院凌 : お楽譜とは、わたくしにとって「お魂のお地図」でございます。
でも、お地図はお地図。そこに描かれた道をただなぞるだけでは、音楽は生きない。音楽とは従うものではなく、挑むもの。
そのお譜面にどう挑み、どこで裏切り、何を宿らせるか。それは演奏者おひとりおひとりに委ねられたお命のお営み。
わたくしの音符や楽語がお手元に渡ったそのとき、どうかご自身の「お命」で奏でていただきたいと願っております。
ココミュ : 五条院さんの「地図」を通してファンの方の演奏が世界に広がっていくと思うとすごく楽しみです。また、アルバムと同時に、8 月 29 日の公演も本当に楽しみにしています。クラシックアルバムの収録曲を中心に構成されるこの公演は、どのように準備されているのでしょうか?特に注目してほしい「見どころ」があれば教えてください。また、公演でしか見られない特別なステージや演出があるかも気になります。
五条院凌 : 今回は、「おクラシックの皮を被った異端のお祭典」といったところでございます。 「お教科書通り」の音がお聴きになりたければ、ぜひお家にておCDをお流しください。
ここで起きるのは「お反乱」です。
わたくしのお命をかけた楽曲たちが、おマッピング演出に彩られ、お宴となって降り注ぎます。 音楽は五感で浴びるもの。この日、この空間、この一度きりの「お奇跡」を、どうぞお逃しなく。
ココミュ : 会場に行った人だけが味わえる「反乱」、ぜひ味合わってみたいです!五条院さんは今回のクラシックアルバムのリリースという伝統的な音楽も幅広く展開されていますが、TikTokなどのオンラインとコンサートなどのオフラインの活動をうまく両立させたいと考える演奏者やクリエイターたち、またそういった夢を持っている方々に向けて、特別なアドバイスがあればお願いします。音楽的な実力以外にも、オンラインでのファンとの接し方や、自分ならではのコンテンツを築いていくノウハウなど、どんな内容でも結構です。
五条院凌 : 「おバズりしたい」と思っているうちは、どこにも響かないのではなくって?
まずは自分の退屈を破壊すること。
それができたとき、世界のほうが勝手にこちらを向くのだと思います。
表現とは、最初に自分を救うお刃であるべきと、わたくしは信じております。

ココミュ : 「他人よりも先に自分との戦い」、これは音楽だけでなく色々なことに通じるお言葉ですよね。
名残惜しいですが、最後の質問になりました。五条院凌さんを応援している日本のファンをはじめ、世界中のファンの皆さんに向けて、最後にメッセージをお願いします。
五条院凌 : この「お世界」に飛び込んでくださって、心からメルシー御座います。
わたくしは皆様の想像をいつも少しだけ飛び越えてまいります。
驚きと麗しさのあいだに、ほんのりとしたお笑みとお涙を与えられたらお幸でございます。
あなたのお人生に、五条院凌という音楽のお光が差し込みますように。
今日も、麗しく勇ましく、ご機嫌麗しゅう。
ABOUT 五条院凌
出身//
青森県弘前市
幼少期//
クラシックピアノ,
クラシックバレエを学ぶ
演奏ジャンル//
クラシックから歌謡曲, 洋楽など
ノージャンル
ウェブサイト//
https://worldapart.co.jp/gojoinryo/
レーベル//
Piano Beat Music Castle / apart.RECORDS
GOJOSSIC
2025/10/1(水)発売

[Tracks]
1. Etude No.6 / Philip Glass(フィリップ・グラス)
2. La Campanella (ラ・カンパネラ) / Franz Liszt(フランツ・リスト)
3. Étude Op.10 No.12 “Revolutionary”(練習曲「革命」作品10-12) / Frederic Chopin(フレデリック・ショパン)
4. Scherzo No. 2 in B Flat Minor, Op. 31 (スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31) / Frederic Chopin(フレデリック・ショパン)
5. Étude Op.10 No.5 “Black Keys”(練習曲「黒鍵」作品10-5) / Frederic Chopin(フレデリック・ショパン)
6. Liebestraume (愛の夢) / Franz Liszt(フランツ・リスト)
7. Traumerei (トロイメライ) / Robert Scuman(ロベルト・シューマン)
8. Gymnopédie No.1 (ジムノペディ) / Erik Satie(エリック・サティ)
9. Clair de Lune (月の光) / Claud Achille Debussy(クロード・アシル・ドビュッシー)
10. Ave Maria / Vladimir Vavilov , Giulio Caccini(ウラディーミル・ヴァヴィロフ, ジュリオ・カッチーニ)
11. Nocturne No. 20 in C-Sharp Minor, Op. posth. (ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作) / Frederic Chopin(フレデリック・ショパン)
12. Fantaisie-Impromptu in C-Sharp Minor, Op. 66 (幻想即興曲) / Frederic Chopin(フレデリック・ショパン)
13. Polonaise No. 14 in G-Sharp Minor (ポロネーズ第
14番嬰ト短調) / Frederic Chopin(フレデリック・ショパン)
14. Piano Sonata No. 14 “Moonlight” : I. Adagio sostenuto, Op. 27-2 (ピアノソナタ第14番 「月光」第1楽章 作品27-2) / Ludwig Van Beethoven(ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン) [BONOUS TRACK (CD限定)]
Piano Beat Music Castle / apart.RECORDS
APWA-0032
¥3,300(tax in)